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- 2023/07下旬 初稿公開
景気判断で最も重視されている指標
経済成長率。
経済の現状を語る上で,
最も重要視されている指標かもしれません。
でもこれって,GDP(国内総生産)をもとに
計算しているんですよね。
GDPは,ただの合計値 です。
富裕層も非富裕層もひっくるめた合計値です。
そんなもので,一体どうやって,
国民の暮らしが全体的に改善しているかどうかを
判断できるのでしょうか。
この記事では,経済指標を
もう少し意味あるものにするための方策を
軽く述べます。
結論を先に知りたい方へ
この記事の主張を先に確認したい方は,
次の開閉ボックスを開いてください。
この記事で主張すること
- GDPはただの合計値。
GDPの推移を見守っていても,
非富裕層の暮らしが改善されているかなど,
分かるはずがない。 - 非富裕層の暮らし向きが改善されているかを考えるなら,
少なくとも富裕度別の集計と分析が必要。🛎️ GDPを富裕度別に集計して分析しても,
分かることは限定的かもしれませんが,
今よりはだいぶマシになると思います。
それでは,本論に入ります。
求められるのは,富裕度別の分析
政府は,国民の暮らし向きについて,
次のような目標と制約を念頭に置いていると考えられます。
- 非富裕層の暮らしを,今より豊かにしたい。
- 富裕層の暮らしは,現在の豊かさを維持できれば十分。
このように,経済運営を行う上で,
富裕層と非富裕層を分けて考えるのは自然かつ必要なことです。
ならば少なくとも,富裕度別の分析は必須なのでは
ないでしょうか。
a + b の値が増えたとしても,
a と b の両方の値が増えたとは言えません。
文字式習いたての中学1年生でも分かることです。
同様に,国民全体の所得や消費の合計が増えたとしても,
非富裕層,特に貧困層においてもその通りかは
分かりません。
それが分かっていないわけではないでしょうが,
にもかかわらず富裕度別の分析をしていないのであれば,
それは不可解と言うほかありません。
もちろん,経済成長率以外にも,
様々な統計情報や指標を駆使して
経済情勢を判断しているのでしょう。
しかし,政府や経済学者が本格的に
富裕度別の分析をしている気配は,全く漂ってきません。
日々の経済ニュースを見ていても,
今期は全体としての経済成長率は低かったが
貧困層の所得や消費は伸びた,
みたいな分析は一切聞かれませんから。
そのような分析をしないから,
政府は経済成長率が比較的高かったのを見て
景気は緩やかに回復している
と主張し,国民は
主に富裕層が伸びたんじゃないの
と疑念を抱いたりするわけです。
政府には,上に述べたような国民の疑念を
払拭するための根拠を提示する責任が
あると思います。
技術的に難しいかもしれませんが…
富裕度別の分析をすると言っても,
難しいだろうなと筆者も思います。
富裕層と非富裕層を分けるにしても,
何を基準にしてどこに境界線を置くかといったことで
まず引っかかるでしょう。
それを一応決着させたとしても,
何も考えず全体を集計するのに比べ,
富裕度別に集計するのは,
想像以上に困難を伴うかもしれません。
その部分については,
筆者にも名案があるわけではないのですが,
そこを経済学に何とかしてほしいのです。
貧困層の所得や消費が伸びれば
OKというわけでもない
さらにややこしいことを言いますが,筆者は,
貧困層の所得や消費が伸びたのであれば,
以前よりは貧困層の暮らし向きが良くなったと
言えるわけでもない
と考えています。
その理由を説明するには,筆者が提唱している
「累積黒字の考え方」が必要になるので,
気になる方は姉妹サイト<世界経済蘇生秘鑰>をご覧ください。
(難易度的には,大したことはないはずです。)
まとめ
改めて,この記事の主張を以下に示します。
この記事で主張したこと
- GDPはただの合計値。
GDPの推移を見守っていても,
非富裕層の暮らしが改善されているかなど,
分かるはずがない。 - 非富裕層の暮らし向きが改善されているかを考えるなら,
少なくとも富裕度別の集計と分析が必要。🛎️ GDPを富裕度別に集計して分析しても,
分かることは限定的かもしれませんが,
今よりはだいぶマシになると思います。
読者様の思考の助けになる部分が
少しでもあれば幸いです。